「……痛っ、何するの!?」




突然の事に驚きながらも
あたしはカノンをジッと
見上げながら言った




『……全く、
これから暗くなるのに一人で
街中を出歩こうとするなんて、危ないだろ??』




そう言いながら優しく頭を
撫でられて




あたしは必死に堪えてたのに
涙がポロポロ溢れて止まらなくなった




「ふぇ……、だって、ひっく」




『わかったから、
僕についてきて??

二人なら恐くないからね』




そう言うとカノンはあたしの
手を優しく握って


外に連れ出してくれた