誰と話しているの??




どうして部屋の番号なんて
教えてるの??


あたしだってまだ聞いてない
のに




何で??


あたし以外の女の子に
そんな笑顔を見せないでよ





「……ゆ、や??」




やっとの思いで名前を呼んだ




あたしに気づいた悠弥の顔が
滲んだ視界でよく見えない




だけど、


もういい




「……い、」


『えっ??』


「悠弥なんか、知らないっ!!」




あたしはエレベーターに飛び乗って自分の部屋に戻った