「……ゆ、や??」





ほとんど消えそうな声で俺の
名前を呼んだのは――







『乃愛!?』




どうしてここに??




そう言おうと思ったのに


俺より先に乃愛が口を開いた





「……い、」


『え??』



「悠弥なんか、知らないっ!!」


『おい、待てよ
乃愛っ!?』




俺を振り切って乃愛は
エレベーターに乗り込んで
行ってしまった