次の日は一日中ベッドで寝てた。薬を飲み始めると気分が悪くてその日は何をするのにもやる気と言うのは訪れなかった。
でも毎日飲んでいく週間の中、凄い痛みなんて全くなくてキリキリと少し痛むだけだった。
仕事は仕事って自分に言い聞かせるように学校にも行った。
これほど教えるのが嫌って思ったのは初めてなくらいで…でもだからと言って皆の前で投げやりになる事も出来なかった。
“美咲…今日会える?”
次の週の土曜の朝、葵から来た一通のメールに“いいよ”と返信した。
約束時間の13時を過ぎた頃、あたしは待ち合わせをしていた喫茶店へと急いで向かった。
「ごめん、葵!」
駆け寄ったあたしに葵は笑顔で首を振る。
葵と会うのは久々だ。
「大丈夫」
「あれ…香恋ちゃんは?」
「諒也のママに見てもらってるの」
「そっか」
喫茶店の中に入ってすぐあたし達は飲み物を注文する。
「あ、それよか美咲、おめでただって?」
…え?
そう笑顔で言ってくる葵に言葉がすぐには出て来なかった。
何でしってるの?
だって、翔と…
「もしかしてママ?」
思い浮かんだ名前にあたしはすぐに口を開く。