―――――――――「えー、9年間の義務教育を終えた皆さんはー、今・・・―――――」

無駄に長くてつまらない教育委員会だかのお偉いさんのあいさつが始まった。


"中学校の3年間が早かった"とかどうでもいい。


私から見ればこの3年間、思い出と言えば修学旅行くらいだろう。

とくにこの3年が早いと感じたこともない。

泣いて卒業してゆく今までの卒業生を見ても、

疑問しか浮かばなかった。


"なぜ卒業だけで泣ける??"


そう、思っていた。



教育委員会の方はずいぶんと長話がお好きなようで、

話が終わる気配などない。

居眠りでもしてようか、と思った頃、

自分が見送られる側で寝れない、ということに気づく。

残念。