「これ、甘くて美味しい」

「そう。よかったな」

「ゆーじろーには見透かされてるんだな」

「なにが?」

突然何を言い出すかと思えば…

「だって、私が苦いのが苦手なのも、甘いものが好きなのも全部知ってる」

それはお前がそういったんじゃんか。

「それに、助けてくれるし…」

それもお前がそういうから…

「まぁ、そういうことにしておいてやるよ」

「なっ…」

そのあとは普通に会話できた。沈黙することなく。