そうして、色々な店を回って服を買った梨沙。
紙袋が増えていく。
「…持とうか?」
「えっ?…だっ大丈夫だ」
「何言ってんだよ。いいから」
そう言って梨沙の荷物を全部持った。
「なっ…別に持ってもらわなくても大丈夫だって」
「お前が良くても俺がよくないから。それじゃかっこつかないだろ」
「貴様がかっこつかなくても私には関係ない」
「はぁ…少しは素直になれよ。休みの日くらい、生徒会長でいるなよ」
「…っ///」
そしてまた黙り込む。
やっぱ今日の梨沙はいつもと違う。
「梨沙、少し休憩するか?」
この沈黙を何とかしようと言ってみた。
梨沙は小さく頷いた。
「じゃあここでいいか」
ショッピングモール内のカフェに入った。