翠「はいジジ様。」

コクリと頷く翠に秋雅は手を伸ばし、優しく頭を撫でる。

翠「ジジ、様…?」

戸惑う翠に構うことなく秋雅は彼女の頭を撫で続ける。

秋「ようやったの。よくこの場を護ってくれた。」

翠「…っ!いえ、私は…私に出来ることをしたまでです。」

白【それはそうと秋雅よ。あれは一体何をしたのだ?】

ポヤンと霊体だけで出てきた白棹はスーッと秋雅の周りを漂い指さすのは八俣遠呂智。

さすが巨大な為か、あれ程の爆発でも殆ど原形を残している。

猿【俺様が身体に流れる龍脈を止めたのよ。今回の主犯である大蛇(オロチ)っつー妖は俺様が自分に追い付けず見当外れな場所を攻撃していると勘違いしていたが、俺様達はそんな間抜けなことはしねぇ!奴を追いかける振りをして八俣遠呂智の身体に流れる龍脈を止めるツボを叩いていたんだ。ウッキッキー!】

秋「さよう。身体を巡る龍脈を止めたままで他の頭から送られ続けるそれがやがて許容範囲を越え、爆発したのじゃ。今頃他の頭も連動してあれと同じようになっているだろう。」

賢「それは大丈夫なのですか?もし一般人に見られたら…」

翠「それは平気や思います。封印が破られてから"草"を配備してますから彼らがうまく隠してくれてる思いますよ。」

秋「そうゆうことじゃ。何はともあれこれで…」


――まだ終わりじゃない!――