シャアァァァ!!
ドォォン!
苦しげな叫びがしたと同時に鼓膜を破る程の爆発音が響いた。
グチャッ!ビチャッビチャッ!
頭上から八俣遠呂智の肉片や血が降り注ぎ、辺り一面阿鼻叫喚に包まれた。
賢「爆発!?一体何故?」
白【一瞬しか見てないが、恐らくアレは内側から爆発したのだろう。】
結界で降り注ぐ血肉を防ぎ疑問を口にする賢人に白棹は霊体だけで出てきた。
拓「内側って…そういやおじいちゃんは!?」
皆、ハッとして八俣遠呂智を見上げる。
すると何かが飛び降りてきた。
ズゥゥゥン!
龍「うわっ!何あれ猿!?」
勘「ジジ様の式神 猿鶴殿だ!」
猿鶴は身体を起こすと、その腕に抱いていた秋雅を静かに降ろす。
「「「ジジ様!!」」」
皆、一様に集まり秋雅の無事を確認する。
「ジジ様、ご無事ですか!?」
「こちらは殆ど片付きました。怪我人はいますが命に別状ありません。」
秋「うむ、皆ようやった。翠はどこにいる?」
すると人垣は割れ、賢人に支えられながら翠が前に出た。
翠「ここに。」
秋「翠、あれをやったのはお主じゃな?」
秋雅が指を指したのは八俣遠呂智を支える氷柱。