「講堂と教室しか行ってないよね?しかも先生付いてたし、迷子にならないはずだよね?最早奇跡だよね、迷子のスペシャリスト?」

『人間は慣れないところは落ち着かないからね』

「関係ねぇよ」


………元ヤン恐い…


莉菜に睨まれること数秒………


『………ちょっと気になったとこらがあったので、行ってしまいました…』

白状しました。
だって、大蛇が居たんです。般若が居たんです。鬼が居たんです。


「だから、言ったでしょう!今日だけは何も気にするなって!気になったとしても、後日莉菜と行こうって!!聞いてた!?」


さっきまでの可愛い莉菜ちゃんは何処………


『返す言葉もございません…』



「クラスが違うんだから、しっかりしないとダメだよ!!」