「あきーっ!!!!」

ふと顔を上げると、
幼馴染みであり親友の
山田莉菜-ヤマダリナ-が
笑窪をつくって大きく手を振っていた。


『ちょ、恥ずかしいから』

「だって、あき遅いんだもん。待ちくたびれましたー」

ピンク色のふっくらとした唇を尖らせている莉菜。

「何で遅かったの?」
と聞いてきた。

『………………………………………………………迷子になってた』






「え」


たっぷりの間を空けてくれるじゃないか。莉菜よ。


「え?」

今度は疑問系と来たか


「え?は?」


しつこいぞ