「……何で夏湖が俺の家に?」

「まぁまぁ、混乱するんわわかるが話せば長いんや。また後でな」

16歳には見えないくらい大人っぽくて細いがそれなりに筋肉もあって何より笑顔が輝いてた。
「あのー、いったい私と彼との関係って?」

司は驚いた顔で私を見た。

「お前、俺の事忘れたのかよ?」
忘れた?ってかまず忘れたって事は私達知り合いだったの?
けど何で何一つ覚えてないんだろう?

「…夏湖ちゃん……。あんな話があるねん。ちょっといい?」

おばさんはそう私に言い別の部屋に入り、明らかにさっきまでの陽気なおばさんじゃなく、どことなく深刻そうな顔で口を開いた。