今日から私が入るクラスに向かう。

その間も梅沢は少しも話を絶やさない。
私の緊張をほぐしてくれようとしてるのがわかる。


しかし やはり転校生が来るという噂を皆、聞きつけているのか、廊下を歩いてる最中横切る全てのクラスから 視線が注がれているのがわかって、私は緊張のあまり 梅沢の話をほぼ聞いていなかった。



「……ね、小川さんも!」


「あ……?はい」


「不思議な奴でさ、ははは」


「………?…はい」


「まぁ本っ当、個性強い奴ばっかでさ、面白いクラスだよ、うちは」


話半分は聞いてなかったが、梅沢に合わせてアハハと笑ってみた。


個性が強いクラスか…。

梅沢は面白いとか言ってるけど、なんか疲れそうだなあ…。

もう、だいたい仲良しのグループとか出来てるんだろうしなあ。


まぁ いいか。