携帯を操作して、メールを作成して、そして、ボタンを押す。


「そーしん。っと」


あとは龍輝さんからの返事を待つだけ。

返事がいつ来るかはわからないけれど…――、




♪〜♪〜♪〜




――…って、早っ!!

しかもメールじゃなくて電話だし!!




「もしもし!?」

『おー、どした? なんかあった?』


わっ…紛れもなく龍輝さん…!!

えっと、何話すんだっけ!?




「あ、あのっ…朔也さんが大雅さんを好きでっ、でも何もしなくていいって言われて…!!
えっと、そのっ…!! 龍輝さんはどう思います!?」

『は? 何、朔也が大雅を好き?』

「え!?」


朔也さんが大雅さんを好き!?

え、私そう言った!?




「ご、ごめんなさい違うんです!!」

『そりゃあ…、それがマジだったら対応に困るなぁ。
んーと。とりあえず落ち着け、今どこ?』

「あっ…龍輝さんの部屋…。
昨日みんなで泊まって…今は一人…」


『みんなって…、何?アイツらと寝たの?』


アイツらと寝た…って、すっごい変な意味での想像をしちゃうんですけど…。




「えっと、私と優ちゃんが同じ部屋で寝て、あとは皆さんバラバラに寝た。と思います」

『んで、大雅に何かされたの?』

「いえ、全然」


て言うか、龍輝さんの中では 何かされた=大雅さん なんだろうか…。


「えっと…何かされたってわけじゃなくて…、龍輝さんの気持ちを聞いてみたいなぁ、と思って」

『俺の気持ち?』

「うん」


そう、朔也さんのこと…。
朔也さんの気持ちを知りながら一緒に居る龍輝さんは、何を思ってるんだろう?

それを聞くために、ゆっくりと話をしていく。