「ごめんごめん、アイツと…ってのは、ちょっとしたイタズラ心。
でも、もしお前がアイツとやり直すって言ったら、そん時は腹括るつもりだったけどな」
「…つまり、試したってことですか?」
「そうとも言う、かもな」
……馬鹿。
「…龍輝さんと離れなきゃいけないんだ、って、凄く怖かったんですよ…?」
「ごめんごめん。
でもさ、迷うことなく“嫌です”って言ってくれて嬉しかった」
「……そりゃあ、龍輝さん以外の人なんて考えられませんから」
「そっか」
龍輝さんはまた小さく笑い、空を見上げる。
「誰に何を言われても俺はコイツを愛し続ける」
あ…。
その言葉は、学園祭で…。
「まぁあん時は、冗談半分で言ったわけだが」
…え!?
「半分は冗談だったんですか!?」