「やっ…離し、てっ…んっ…!!」


体が、
唇が、 離れない…。




「やめ、てっ…!!」


バタバタと、力の限りに抵抗して…ようやく距離が開く。




「…わかっただろ? 俺、本気なんだよ」


涼太くんの声が、ぼんやりと聞こえる。


「俺とのこと、考えといて?
今度の日曜日、公園で待ってるから」


…そう言って、あっという間に行ってしまった。




涼太くんに触られた…キスされた…。
逃げることが、出来なかった…。


「…っ……」


…涙がボロボロとこぼれ落ち、止まらない。