[凛李愛side]

キーンコーンカーンコーン



「じゃあ一旦帰ってから行くから」

「わかったわ、今日は琉生と帰る」


そう言ってあたしたちは一旦別れた。



「ほんとに今日篠宮泊まるの?」


帰り道、琉生が唐突に口を開く。


「えぇ、ほんとみたい」


今日は3月3日、篠宮 莉央があたしの家に泊まりにくる日。


「…大丈夫?」

「え?何が?」

「いや、泊まるってことはやっぱいろいろ…」

「あ…それは、うん…もう覚悟できたっていうか…////」


そう、あたしは今夜こそ篠宮 莉央の期待に応えてみせるわ!!

ネットでいろいろ調べたりもしたしね…!


「凛李愛が篠宮に汚される…!」

「汚されるって…」


琉生ってば大袈裟なんだから…



琉生と別れ、1人家に入っても落ち着かず、ずっと家の中をウロウロしているあたし。


そうだ、ご飯の準備…

って、そういえば篠宮 莉央が作ってくれるって言ってたんだわ。

あ、ちょっとお部屋の掃除でも…

って、昨日お手伝いさんが来て綺麗にしていったばかりじゃないの。

もう!

何もすることないじゃない!!

…録り貯めたドラマでも見ましょ。


あたしはテレビをつけ、ソファに横になった。