[莉央side]
最近やたらと女子に告られるようになった。
おかげで自分の時間が全くない。
あいつらと…
凛李愛といる時間も少なくなった。
てか凛李愛と最後に喋ったのいつだ…?
今日も放課後、5人から呼び出され、すっかり帰るのが遅くなりイラつきながら玄関に向かう。
下駄箱まで来ると、そこにしゃがみ込んだ、小さく縮こまっているのを見つける。
「凛李愛…」
そこにいたのはどのくらい待ったのかすっかり冷えてしまった凛李愛。
「待ってたの…?」
そう言って凛李愛の鼻の頭に手を伸ばす。
「ゎ…ッ」
「…鼻真っ赤」
小さく真っ赤な鼻はとても冷たくなっていた。
「クリスマス…」
「ん?」
「24日、あたしの家でパーティーするの。琉生と奏汰と…」
「うん…」
「あんたも…来る?」
そう言った凛李愛の頬は薄っすら赤くて、恥ずかしいのか目線は泳ぎっぱなし。
「来てほしい?」
なんてまた意地悪なことを言ってみる。
「…うん」
真っ赤な顔をして頷いた凛李愛。
いつからだろう…
俺は最初、確かにこいつの顔しか好きじゃなかった。
あの気の強い性格じゃなければ…と、何回も思ってた。
それなのに今はあの気の強い性格も、こいつの全てが愛おしく感じる。
いつから俺はこいつのことが…
「…ケーキとか」
「え?」
「ケーキとか、いろいろ準備しとけよ」
「任せて!そのくらい朝飯前よ!!」
パァッと明るくなった凛李愛の表情。
やっぱ笑った顔が1番いいな…
最近やたらと女子に告られるようになった。
おかげで自分の時間が全くない。
あいつらと…
凛李愛といる時間も少なくなった。
てか凛李愛と最後に喋ったのいつだ…?
今日も放課後、5人から呼び出され、すっかり帰るのが遅くなりイラつきながら玄関に向かう。
下駄箱まで来ると、そこにしゃがみ込んだ、小さく縮こまっているのを見つける。
「凛李愛…」
そこにいたのはどのくらい待ったのかすっかり冷えてしまった凛李愛。
「待ってたの…?」
そう言って凛李愛の鼻の頭に手を伸ばす。
「ゎ…ッ」
「…鼻真っ赤」
小さく真っ赤な鼻はとても冷たくなっていた。
「クリスマス…」
「ん?」
「24日、あたしの家でパーティーするの。琉生と奏汰と…」
「うん…」
「あんたも…来る?」
そう言った凛李愛の頬は薄っすら赤くて、恥ずかしいのか目線は泳ぎっぱなし。
「来てほしい?」
なんてまた意地悪なことを言ってみる。
「…うん」
真っ赤な顔をして頷いた凛李愛。
いつからだろう…
俺は最初、確かにこいつの顔しか好きじゃなかった。
あの気の強い性格じゃなければ…と、何回も思ってた。
それなのに今はあの気の強い性格も、こいつの全てが愛おしく感じる。
いつから俺はこいつのことが…
「…ケーキとか」
「え?」
「ケーキとか、いろいろ準備しとけよ」
「任せて!そのくらい朝飯前よ!!」
パァッと明るくなった凛李愛の表情。
やっぱ笑った顔が1番いいな…