[凛李愛side]

「おはよー」

「おはよ凛李愛♪最近ツインテはまってるね」

「まぁね〜♪」

「可愛い〜」


学園祭でツインテールをしてからツインテ凛李愛様もなかなか可愛いってことに気づいて最近は毎日耳と同じ高さくらいのツインテール。


学園祭はあたしたちのクラスが売上1位で幕を閉じた。


「お、今日もツインテだね〜」

「奏汰!今日のあたしも可愛いでしょ♪」

「もちろん♪今日の凛李愛ちゃんもめちゃくちゃ可愛いよ」

「朝から2人して気持ち悪りぃ会話してんじゃねぇよ」

「あっ!ちょっと!!」


背後から現れた篠宮 莉央にツインテを掴んでクルクル回される。


「やめなさいよ!崩れちゃうじゃない!」

「お前いっつも毛先だけくるくるしてるけど生まれつき?」

「毎日巻いてるの!」

「ふーん…めんどくせぇな」


そう言いながら毛先を指で弄んでる。


「え〜毎日巻くとか髪傷みそー」

「いや…全然傷んでねぇ」


ふんッ!

当たり前でしょ!

どれだけ髪に時間とお金を費やしてると思ってるの!

まぁ髪だけじゃないけど。


「凛李愛〜、昨日家で勉強したんだけどさ、この数式がどうしてもわかんなくて…教えてー!」

「あぁ、この数式なら…」

「え?琉生ちゃんが家で勉強?どうしちゃったの?」

「カナ…お前昨日からテスト1週間前だって知らねぇの?」

「へ…?えええええええええぇぇぇぇぇ!?」

「ちょっと!奏汰うるさい!!」


琉生がバシッと奏汰の頭を叩く。


「テスト1週間前とか初耳なんですけど!?」

「大丈夫よ、今回のテスト範囲狭いし」

「あぁ、教科書1回見返せば十分だろ」

「あら?あたしは見返さなくても全部頭に入ってるけど?」

「成績トップの2人と俺の頭は違うんだよ…ああああどうしよおおおおぉぉぉ」


…なんだか可哀想ね。


「仕方ないわねー、明日土曜日だしあたしが勉強教えてあげるわよ」

「え、ほんとに!?」

「あたしが教えるからには高得点間違いなしよ!」

「ありがとー!凛李愛ちゃん愛してる!!」


あたしってばなんて心優しいのかしら…


「待て、それ俺も行ってやる」

「は?あんたは教科書見返せば十分なんでしょ?」

「違ぇよ。カナに勉強教えるのお前1人じゃ不十分ってこと」

「何言ってるの?凛李愛様1人で十分よ!」

「だめだ俺も行く」

「え、それなら私も行きたい!!」


…こうして結局いつもの4人で明日の午後からあたしの家で勉強会をすることになった。


「ねぇ、どうせならさ、勉強合宿にしない!?」


奏汰が唐突に提案した"勉強合宿"。


「は?」

「え、それって泊まりってこと?次の日日曜日だし…いいじゃん!ねぇ凛李愛!」

「勉強、合宿…」

「いや沢村だけならともかく俺とカナはまずいだろ」

「えー、いいじゃん!合宿楽しいよ!」


合宿…

お泊まり…


「楽しそう…!」

「は?まじで言ってんのか」

「やったー!さすが凛李愛ちゃん!!」

「凛李愛と泊まりとか久しぶり!ちょー嬉しい!」


篠宮 莉央はなぜか乗り気じゃないけど楽しそうだからアリよね!