キーンコーンカーンコーン
「…ッ!」
あたしはチャイムの音と同時に篠宮 莉央から離れた。
「あ…じ、じゃあ…」
とてつもなく恥ずかしくなってダッシュで席についた。
あぁぁぁぁぁぁぁ…
自分で自分がわからない。
"好き"?
あたしが?
篠宮 莉央を?
そんな…
まさか…
ありえないでしょ…
でも…
チラッと篠宮 莉央の席に目を向ける。
ドキッ…
ほらっ!
"ドキッ"てなる!!
身体もどんどん熱くなっていって…
これってやっぱり…
好き…ってこと、なんでしょ?
あいつに惚れるとかすっごいムカつくけど!
けど…
やっぱり好きで…
認めたくないけど…
好きな訳で…
「…〜ッ」
今日は当然、全く授業に集中できず…
1日、ずっと篠宮 莉央が頭から離れなかった。
お嬢様が恋に落ちたようです♪