しばらくして沢村、最後にカナが5分遅れて来た。
全員揃ったところで俺たちは電車に乗った。
「ずっと気になってたんだけど、凛李愛ちゃんってすっごいお金持ちなのになんで登下校は歩きなの?それに今日だって電車だし…」
「あたしが自立したいからってパパに頼んだからよ。自分のことは自分でしたいじゃない」
「へ〜…凛李愛ちゃんってほんとは真面目なんだね」
「パパは反対してるんだけどね。あたしのことが可愛くて仕方ないみたい」
「凛李愛パパの気持ちよ〜くわかる!こんな可愛い娘がいたらめちゃくちゃ甘やかしたくなるよ!」
そう言って凛李愛に抱きつく沢村。
「ちょっと琉生、暑いってば〜」
いいよな、女同士は…
それから電車に揺られて1時間、ようやく目的地に着いた。