次の日、指定された駅で待っていると遠くから歩いてくる凛李愛が見えた。


白いワンピースに麦わら帽子。

くるくると巻かれた栗色の長い髪。


俺を見つけると走ってきた。


「ずいぶん早いのね、まだ15分前よ?」


祭りの時みたいに1人で待たせてたらまた変な奴らに絡まれるからだろ…


「お前だって早いじゃねぇか」

「まぁね♪」


今日はずいぶんご機嫌な様子のお嬢様。


「あ!言っておくけど、チケットちょうど4枚もらったから仕方なく誘ってあげたんだからね!勘違いしないように!」

「わかってるよ…」