[凛李愛side]

「……」

「………」


帰り道、いいって言ったのに送るって聞かないでついてきた篠宮 莉央。

隣を歩くそいつは当たり前のように車道側を歩いてくれてる。

それに歩幅も合わせてくれてる…


こんな風に並んで歩いてるとあたしたち、恋人同士にみえるのかしら…



特にこれといった会話もないままあたしの家に着いた。


「じゃあ…送ってくれてありがとね」

「凛李愛…」

「何…?」

「今日、助かったわ…じゃあな」

「え、あ、うん…」


篠宮 莉央がお礼を言えるなんて…!

成長したのね…