「ほんっとにムカつく!」

「誰が?」

「ぅわッ!?」


篠宮 莉央!

いきなり現れないでよ…


「誰がムカつくって?」

「あ、あんたよ、バカ!」

「俺かよ…つーか俺凛李愛よりバカじゃねーし」


…〜ッ!!!


「あんたといるとほんとイライラするの!どっか消えてくれない?」

「ひっでーなぁ」

「うるさい!早く消えろ!!」

「…そんなに俺のこと嫌い?」

「…え?」


な…何よ、その捨てられた子犬の様な目ッ!!


「…嫌い?」


か、顔近いから!!

てかそんなに可愛い顔して聞かないでよ…


「き…嫌いって訳じゃ、ないけど…」


こう答えるしかないじゃない…


「……」

「……?」


何…

なんであたしの顔じっと見てんの…///


「冗談。本気にすんなよバーカ」


…へ?


「じゃあお望み通り俺は消えるから」


そう言って去っていく篠宮 莉央。


はぁ!?


「あんたなんて大ッ嫌い!!!」


去っていく篠宮 莉央の背中に向かって叫んでやった。