「・・・コイツの話は置いといて・・・。俺、コイツの実の兄貴だぞ?」





「まじで!?」






クラス中に聞こえるほど大声を上げた真仲にお兄ちゃんは持っていたノートで真仲の頭をパコンっと叩いた。






「静かにしろ」






「いや、だって・・・」






真仲は頭をおさえながら私とお兄ちゃんの顔を見比べた。






「あはは、似てないもんねー。12歳も違うし」






「うん・・・似てない。あ、でも藤崎先輩となら藤崎は目元が似てると思う」








「・・・なんか”藤崎”連呼でめんどいな・・・」