「でも停学は取り消しになったんだろ?」 「そうだけど・・・っつかお前詳しいな」 「はっ、俺の情報力なめんなよ」 「副生徒会長の野瀬先輩みたいだぞ」 「・・・あの人と一緒にすんなよ」 「・・・まぁ。昨日は証人がいてくれたおがげかな」 私は扉の近くに立ったまま二人の会話を聞いた。 翔平は私のかばんを持ったまま自分の席についてしまった。