「ッはぁー!!
気持ち良いィ!!」

屋上でグンと腕を伸ばす。
一緒に、体の各部が伸びて気持ち良い。

(もったいねぇなァ…
ここが生徒立ち入り禁止だなんて……)

「ふう」と息を付き、
地面に寝転んでみた。

……………空が青い。

鮮やかな青。
それさえも気持ち良いと感じられる。

このままの感情がずっと続けば、
あんな事は起こらなかったのに…

後悔しても、もう遅い。

ガチャンと大きく鳴った屋上の扉。

(うぇっ?!け、警備のオジサン……?!)

慌てて、ドアの裏側へ身を隠す。
少し頭を覗かせると、
すぐに会話が聞こえて、
生徒だと判明。

ホッと壁に体重を預けた。

「ーーそういえば、お前、
この間の嘘の告白どうしたんだよ?」

「あぁー、新垣のヤツ??」

(………えっ…?)

聞こえた声と言葉に、
耳を傾けた。

「どうする気だよ?新垣があの告白真に受けてたらさ。」

「……(何の話してんだ…?
アイツら、同じクラスの浅野達だよな?)」

知ってる名前…いや、自分の好きな子の名前が出てきて、つい聞き入ってしまう。

あまり、良い話では無さそうだが…。