「えっ、七虹?!なんでここに?!」
「新垣、佑大と仲良かったんだ。」
目の前にいる翠は驚いたように私に飛びついた。
翠と一緒にいた子は、さっき翠が話してた、草津竜くん。
意外とでも言いたげな顔で私と祐大くんを見ていた。
「なんだぁ。結局みんな面識あったのかぁ」
祐大くんは、複雑な顔をして全員を見つめると、草津くんの肩に腕を回しさっさとファミレスへ入って行ってしまった。
「へー。意外だなぁ。
飯塚と七虹ねぇ…?」
「ん?なんで意外?」
「どっちも天然じゃあ、
ツッコミがいないだろ?
七虹はもうちょっと頭イイ奴と似合う気がしてさ。」
「天然、かな?祐大くん…。
でもさ?翠こそ、草津くんと仲良いなんて知らなかったよ、私。」
私より背の高い翠を見上げる。
「うん。」と一言言って、少し頬を赤らめた翠。
(え……?)
意外過ぎる、どこか意味深な反応に小首を傾げる。
が、考える間もなく、手を引かれ、
二人に続きファミレスに入って行く。