アタシの番が回ってきた時、
2位のチームが追い上げてきていたため、
足に自信があるアタシには、
全力で走れ、との指示。
もちろん、できる限りの力を出し切って走ったものの、
追い上げてきていた2位のクラスの男子と肩が当たってしまい、その拍子にスピードも落ちて、あろうことか、
バトンを落としてしまうという大失態。
おかげでタイムロスしてしまい、
結局スピード、テンポ、共に落ち、最下位に終わってしまった。
優勝こそできたものの、納得のいかない結果に柄になく泣きまくったのをはっきりと覚えている。
「大丈夫だって!!優勝できたんだし。
お前のせいだけじゃないよ。
4組との相性悪かったんだし。な?」
周りの男子はみんなそう言ってアタシを慰めてくれた。