「いつの?」


そう聞くと、母はニッコリと笑う。


「あなたが12歳の頃よ」


12歳といえば、丁度私が入院した頃だ。


あの頃のこと、全然覚えてないなぁ…。


そう思いながら、アルバムをめくる。


私は、一枚一枚、微笑みながら見ていく。