〜亜夢〜

私は、あのあと、体育館の裏にいた。

体育があるクラスは、無かったのが幸運だ。

そして、全部の授業が終わって 終礼が終わった頃に、教室に帰った。

すると…またいじめられてた…

でも…さっきまでとは違う理由みたいだ。

聞き耳をたて見ると…
「何であいつのことなんかかばうんだよ」
「大橋なんて、どうでもいいじゃん」

と…私が理由だった…

私は、何とも思わない。

教室に入ってカバンをとろうとした…その時だった。

「あなたたちに何が分かるの?名前とかぐらいしかわからないんじゃないの」

そう言った
「大橋さんは、笑うことなんてない。でも…大橋さんは、悲しい目をすることがあるの。あなたたちには、分からないでしょ。外見しか見てないんだから。悪口を言うな…「もういいよ」

我慢できなかった…何だろうこの気持ち。

悪口を言っていた二人はぎょっとしている。
私は、二人に向かって
「あたしの事はほっといて。あなたたちには関係ない。
あと、この子に手を出すな。出したときは、分かってるよね?」
と…微笑んで上げた。

二人は、うなずいた。
それを見てから、カバンを取り、言った…
「行くよ」