4月。

この春、
アタシは中学2年になった。
担任は園田。
最悪だ。
1年のころからアタシのなかでは怖い先生、ということで定着してしまってる。
でもなぜか、2個上の卒業していった先輩からはなかなか人気があった。
アタシにはなぜ園田が人気があるのかイマイチよくわからない。
今年1年間園田と付き合っていかないといけないと思うと気分が沈む…。
その前に、
周りを見渡しても親しい人がいない。
部活の友達も、去年仲良かった子もみんな別のクラス。
しかもあたしはちょっぴりひとみしりが入ってんだよね。
この1年仲良い友達できんのかな…。
「ぎゃはははは!」
豪快に笑ってんのは隣の席の男子。
誰だっけ…ああ、原だ。
1年のころからナリヤンで有名だったヤツだ。
アタシの後ろの席の彩ちゃんっていう女の子としゃべってる。
彩ちゃんは小学校のころからかわいいって有名。
付き合った人もけっこういて、たぶん学年で一番モテてるんじゃないかな?
なんか教室居づらいな…。
そう思って教室を出たら
「結衣ー!!」
有紗がが抱きついてきた。
「有紗ー!」
つられてアタシも抱き返す。
「クラス離れちゃったねー。しかも1組と4組とかちょっと遠いねー。」
「またいつもみたいにあつまろっ?」