ピピピピッピピピピッピピッ!!
「んー…るさいな~。ってか今何時…??」
―【8:15】
…!!!!
ウソッ!!やっばぁーーー!!

そう思って跳ね起きると、すぐに顔を洗い、制服に着替えて長い髪をアップで結び、朝ごはんは食べず家を飛び出した。
あーあ。
また今日も遅刻だ…
新学期が始まってもう1ヶ月近くたつけど、遅刻しなかった日は始業式の日だけだ。
本当に毎日遅刻してる。

うわ…
学校に着くと担任の山下、通称やまっくが、教室の前でまちぶせていた。
「またかよお前は…」
やまっくが呆れ顔で言う。
ちなみにやまっくは超美人だけど、口は悪い。
「すいませーん。」
「なにその謝りかた!!反省してんのか?!いい加減にしろよ!!毎日毎日同じこと言わせやがって」
「わかったっつーの」
一方的に話を振り切り、中へと入った。