デビューはデパートの屋上で行われた。

お客様の数は60人。

「ミチル、来て」

本番前に拓たちに呼び出された。

「どうしたの?」

「ミチル、僕らからのプレゼント」

小さな箱に入っていたのは一枚のカード

「何これ?」

4人は笑って言った

「ファンクラブカード(笑)」

カードには番号が。
000001
「嘘」
「本当。ミチルは僕らのファン一号☆」

「あー、泣かないでミチル」

気づけば4人とも泣いていた。

「メイク崩れたかも」

「くずれてないよぉー」

泣きながらこんなことしゃべってた(笑)

幸せだった。