「! ちょ……っ!!」

次は口に舌が入ってきた。


 ……こんな私だけど、少女マンガが大好き。


だから、こんなキスがあるのは知ってた。

だけど、自分が体験したことなんてなくて。


ただただ、戸惑うことしかできない。


聞こえてくるのは、私たちの吐息だけ。

大翔の息がかかって、なんだか変な気分。


 ……そんな激しいキスをして、10分。

やっと唇が離れたけど、酸素が全くない状態の私は肩を揺らして息切れしていた。