私は、
何かを振り切るように
生活に
馴染もうとした。



何も
考えない。



窓の外は、見ない。



教科書を、
穴が開くほど見ていた。



その先の、
何もないところを
ぼんやり
見てしまうことには、
気付かないふりをして。



傷口も、
見ていない。