私は、
塾に行かなくなった。



怖かった。


初めて、約束をした。
それが、怖かった。


私に言ったんじゃない。
私は、誰にも
認められていないのだから。



―――やけに静かだ。


窓の外には、
ふわふわと雪が降っていた。



マサミの、
寂しげな瞳が
私をとらえて離さない。



振り切るように、
ベッドにもぐりこんだ。



何も聞こえない。



雪は、降り続いていた。



何日も、
マサミに会わないように、教室から出なかった。


まっすぐに、
家路を急いだ。



なのに、
私は窓の外を
見ずにはいられない。