凍りつきそうな風が、
私のスカートを揺らす。


マフラーを巻き付けた
私とマサミが、
いつもの道を歩く。



今日は、
学校の机の上に、
花が置いてあった。



私は、
夢でも見ているような、虚ろな目で
それを見ていた。



痛い、
と思ったら、
不意にマサミの顔が浮かんだ。



何かを求めるように、
足早に
ため池の横を通って、
塾に行った。




心地いい。
マサミの距離は、

心地いい…。




「雪が…」