並んで歩くことが、
こんなにいいなんて。



マサミは何を話すでもない。

ただ、


誰にもわからないぐらいの、
風のような自然さで、


私に
歩幅を合わせる。


私が、
不意の風に立ち止まると、


彼も、立ち止まる。



絶対に、そこにある。


それが、マサミという
存在だった。