「何これ?げっ!?姫菜華恋からじゃん。」

「マジで!?何て書いてんの?」

和音が大声を出したせいで雷と清矢までが興味津々で近づいて来た。


「コホン」

和音は改まって咳ばらいをする。

「dear海斗君

昨日はデートに誘ってくれてありがとう。

すごく楽しかったです。

今日の放課後言いたい事があるの。
屋上で待ってます。

from華恋 だって。」

「うわー。気持ち悪い。」
「自分の顔見たことあんの?」

「学園一のブス子が学園一のイケメンと付き合えるわけないじゃん。」

3人は思ったことを口々に言う。


その時
カタッ
廊下から小さな物音が聞こえた。

俺は急いで廊下を見てみたが誰もいなかった。

空耳か?



―海斗Side END―