そして女の子は涙を流しながら走り去ってしまった


あたしと幸乃ちゃんは体育館へと向かう途中だと気づき彼の視線にも気づかないまま体育館へと走った


なんとか授業には間に合うことができた


「ねー、栞、さっきの男の子誰だか知ってる??」


「ううん、知らなーい」


「須藤司っていうんだよ」

「須藤司??」


"須藤司"って言うんだ


すると幸乃ちゃんはこう言ってきた