だから…だから言ったんだ…

──親父が死んだのはお袋のせいだ!

って…


──俺を巻き込むな!アンタの息子として生まれてきた自分が可哀想だよ……こんな体で生まれさせられて…サッカーもなんもできない!アンタの子じゃない方が良かった!俺は、アンタと…親子としていたくない…親父の死を息子に擦り付けて逃げようとすんなよ!

そう言って…外に出た。

お袋は泣いてもいなくて…
それも腹がたって…

扉がすごい音をたてて閉まったのを背中を向けて聞いていた。

──俺は…疲れた…