人気のない教室の窓側の席でうつ伏せになって空を眺める。

春の空。

「三上!起きてんのか!」

誰か教室に入ってきた…自分の名前を呼ばれて正面に顔を向ける。
視界に入ってきたのは瞬。

水岡瞬。

小学校からずっと一緒で、つまり、今年で11年目。

「寝てると思う?」
「笑顔で言うんじゃねーよ気持ち悪い」
「は?ふざけんなよ」