そっか…さっき
なんか言い合いしてたから


そのせい……?



それならあたしは
なにもいわない方がいいのかも。




「俺あっちだから。じゃーな妃奈」

「あ、そっか。また明日ねっ」


左の坂を下っていく那月くんに
ひらひらと手を振る。



祐くんとあたしは
右の坂を下っていくんだけど……


「祐くん…?」



なぜか足を止めた祐くん。




どうしたんだろう…