それにしても

お前には渡したくない


って
なにを渡さないんだろう…


二人の話からして
すごく大切な物みたいだけど…



「俺も…引くつもりはさらさらねーよ。」 

「なーにやってんだてめーら」


那月くんの声が
聞こえた後すぐに

竹刀で床をたたく音と
低くて怖い声が廊下に響いた。



「うえ、上田先生?!」

「おせーと思って来てみたら、なんだ修羅場かぁ?」



うわぁぁっっ

すっかり先生の補習の途中だってこと忘れてたよー!!