一瞬、
時がとまったかと思うと

那月くんの顔は
ゆっくりあたしに近づいてきて

ふわっと香る
彼の香りにクラクラしてくる。



どうしよう…

拒まなきゃ…ダメなのに


いま拒んだらまた……




悲しい顔…させちゃう……?



「…俺の、触らないでくんない?」