「妃奈。俺、ぶっちゃけてもいー?」


真剣な眼差し。
断れるわけもなく
あたしはコクンと頷いた。


「覚悟して。」

「…?はい…」


返事をすると
途端に那月くんの顔は真っ赤。


「俺は妃奈が好きだ。もう、どうしようもなく。」




ポッ



顔の熱が伝染する。
何回いわれても慣れない言葉。

あたしは黙って頷いた。



「妃奈のことずっと抱きしめてたい。ずっとそばにいたい。全部、全部俺のものにしたい。」


どうしよう

恥ずかしすぎて
頭が沸騰しちゃいそう…



そんなことを思っていると
目の前はいつの間にか
那月くんで占領されていた。



「…妃奈に…キスしたい。」