上田はそれを見て
ククッと声を押し殺して笑いだす。



この野郎......。



「軽々しく名前呼んでんじゃねーよ」


掴んでいたシャツを
ゆっくりと離す。


「教師と生徒なんだから、別にいーだろ?"那月"」




こうゆうときに
教師の権力使いやがって。




「死ね。」


それだけ吐き捨てて
俺は道具を片づけて


準備室を出た。