『そうね…』
二人して苦笑しあった。
―――――……
~♪~♪~♪
図書館の閉館の合図の音楽が
流れた。
「じゃ、莉子先帰るけど
大丈夫?」
志保はいつもののごとく聞いてきた。
『大丈夫よ、まだ例の人
来てないしとりあえずギリギリまで
待ってるから。』
「そう?ごめんねッ
じゃ、お先ねッ♪」
『はいよッ♪』
志保が帰って15分経過した。
『はぁ~』
思わず溜め息が出る。
来ないじゃない…
もう帰っていいかな。
そう重い、カウンター前にいた私は
車椅子を後ろに向けようとした。
その時…
ッダダダダダダ
「ッすいません!!」