「おはよぉ、音々」と
誰かが声を掛けて来る

振り向くと、昨日の
転校生が笑顔で
立っていた

アタシわスルーしてしまった
転校生わ「スルーすンなよ」と
笑いながら、寄ってくる


イラ立ちが募ったアタシわ
「なれなれしく、呼ばないで
友達でもないクセに。
アンタみたいなのまぢ
ウザいンだよ」。と・・・・・・・・


周りが一瞬にして静まり返った
転校生わまだ笑ってる
そして、「音々わオレのコト
友達だって思ってなくても
オレわ音々のコト友達だって
思ってるよ」。と言った

転校生の優しさが
胸に突き刺さる


それカラも転校生わアタシに
声を掛けてきた
転校生わ次第に[そぉちぁン]と
呼ばれるよぉになった

アタシわまだ度も名前を
呼ンだコトがなかった


お昼休みのコトだった
アタシわ女子のグループに
体育館の裏に呼び出された
行ってみると、もうすでに
いた・・・・・・・・・・
リーダー的な子がいきなリ
「アンタ、調子に乗ってン
じゃねぇよ」。と言い出した

なンのコトかわからなくて
困ってると他の子も
「そぉたわアンタが可哀相だと
思ったカラ声掛けただけ
なンだよ」。と言った

ずっと黙っているアタシに
キレた子が、ついに
つかみかかってきた

そのトキだった・・・・・
「その手離しなぁ」
誰かの声が聞こえた